中部電力インタビューその9|CPPを取得して業務に活かされたこととは?

中部電力株式会社
鈴木様・吉添様・松田様・黒川様・山本様の5名にお話を伺いました。
聞き手は日本能率協会事務局の勝田です。(以下敬称略)

CPPを取得して業務に活かされたこととは?

勝田
実際に資格を取得されたあと、業務の中で生かせたことやこういう部分に生かせるのではないかと感じたことがあれば、教えていただけますか。
山本さんはどうでしょう。

山本
本当にやって良かったと思っています。
体系的な知識を身に着けることができました。
職場に20人の仲間がいる中、私が最初に受けましたが、落ちると嫌なのであまりアピールせずに試験を迎えました。
実際に受かってみてシステム担当こそが受けるべき資格だと思っています。
システムという部署は全体のつながりを理解しなければ、いろいろな不調を直したり、新しいものを作ったりすることができません。
さまざまな関係先と調整・合意を図っていくうえで、CPPで習った体系的な知識が役立つと考えています。
具体的に役に立ったことはEDIシステムの関係です。
世の中はペーパーレスで電子化の時代です。
取引先もEDIだけを考えてやっていく方向になっていましたが、テキストの中でEDI加入を条件として扱うことが下請法に引っかかる可能性があることが分かりました。
取引先がEDIに入らないケースを想定し、非加入のルートを用意しておくべきではないかと意見提起させていただき、現在、EDIを使わないところも考慮に入れたシステム検討を進めています。
具体的に勉強の成果が生かせたわけで、良かったと思っています。
受ける人は大体、年に1人か2人ですから、なかなかメンバーには行き渡りません。
私としてはチームの中で勉強会を開こうと考えています。
合格者を待っていると時間がかかりますから、先に知識を広めたいと思います。

勝田
分かりました。
続いて黒川さん、お願いします。

黒川
開発購買の章が特に印象に残っています。
これまでの手法は、競争環境を工夫し、競争によりコストを下げることに主眼を置いてきました。しかし、競争だけではコストダウンに限界があり、またメーカーさまも喜んでいないと感じていました。
私たちは完成品を購入している立場ですが、メーカーさまの製造原価に目を向け、メーカーさまと協働で、どうしたらコストダウンが図れるかを考える開発購買がその解決策のひとつではないかと強く思いました。また、メーカーさまとWin-Winな関係でコストダウンが達成できれば、メーカーさまにも喜んでいただけ、自身のやりがいにも繋がると思います。
これまでの調達部門の仕事は、会社の手引きに沿って業務をしていれば、事足りる状況でした。しかし、現在はそれだけにとどまらず、新たな知識を採り入れ、新たな手法にチャレンジすることが求められています。
自部門の教育担当の方と今回のCPP受験後インタビューについて話した際、若い社員たちにどんどん受験してほしいという意見を述べました。
調達は手引きに沿ってやるだけの仕事ではなく、いろいろなことを考え、自分の好きなように進められる創造的な仕事だと思っています。
調達部門の若い社員には、柔軟な発想を生かし、やりがいを持って業務に取り組んでほしいのですが、CPPのような購買・調達における体系的な知識がないと新しいことはなかなか実現できないのではないでしょうか。
そういった意味で、これから調達部門を担っていく若い社員たちに積極的に勧めていきたいと思います。

勝田
続いて松田さんはどうでしょうか。

松田
まず、用語のところです。
知らない、聞いたことはあるけど意味をよく理解していない用語がよく分かるようになりました。
私は再生可能エネルギーのカンパニーで、資材調達に携わる者が10人です。
また、他のカンパニーと異なるところは、調達の上流側にあたる工事発注や物品の購入請求をする部署といっしょのフロアで働いています。
そのような環境なので、今回勉強したことによって上流部署の仕事をイメージしやすくなりました。
テキストの内容も非常に分かりやすかったので、それを仕事に生かせていると思います。
聞き覚えがあることも、もう1回テキストを読み返すことで腹落ちさせることができます。

勝田
業務の中の1つのよりどころのようなイメージですね。
共通言語をよく理解できるようになったということですが、調達部門の全体の共通言語にしようというところもあるのでしょうか。
鈴木さんいかがですか。

鈴木
打合せ・会議等では、どうしてもそれぞれの立場や個々人の経験、そこで培われた理論・用語での話し合いとなるため、例えばここにいる松田さんの発言内容が理解できなかったり、自分の発言内容が伝わらないということがあります。
そこへCPPにより培った共通言語が入ると、ああ、松田さんはこういう定義に基づき、この言葉を使っているのだなとか、多少なりとも分かるようになりましたね。松田さんからみてもそうだと思います。論点が浮き出て、効率的に議論できるようになりましたよね。

勝田
吉添さんはいかがでしょうか。
合格されてから役に立ったことや変わったことはありましたか。

吉添
今までの調達は少額でも大きな金額でも同じような考え方で業務に当たっていたところがありました。
このテキストを参考にしていくと、自分に新しい案件が来そうになったとき、どこに重点を置いて契約すべきかがよく分かるようになりました。
何を重視すべきかのよりどころが自分の中にできた感じがします。
業務の仕様についてももっと知ろうとする気持ちが強くなり、現場へ足を運ぶなど、自分の中で意識の変化が出てきました。
その分、視野も広がったと思います。

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