エリオットグループ インタビュー6:組織のトップとして大事にしていること

エリオットグループ エンジニアードプロダクツ グローバルSCM部 部長 張 洪萍様、青山 貴久様、材料・加工品調達課 コモディティリーダー 丹治 詠美子様に、「CPP資格取得」の背景やご活用についてお伺いしました。

(※以降敬称略、所属・役職は2022年5月11日時点)

吉田
組織の素晴らしい雰囲気を醸成し、牽引されている張さんですが、そのマネジメントは大変興味深いです。張さんがマネジメントする上での信念や大切にしている指針があれば是非教えてください。


2つあります。
1つは「心理的安全性」です。
“メンバーは何でも言える”、”何でも相談できる”、”一人で悩みを抱えない”
我々はチームであり、個人商店ではありません。「心理的安全性」は大事なキーワードです。
もう1つは「適材適所」です。それぞれの強みを活かした人財活用です。
例えば青山は改善に秀でています。改善+ファシリテーター=イノベーションリーダーとして様々な変革を起こしてくれています。自部署のみならずクロスファンクショナルにスクラムを組んで、1つの改善をやり遂げるため関係部署の人たちを集めてファシリテートする能力があります。
丹治も改善に強いため、オペレーションの仕事を減らし、改善に注力してもらっています。最近はあるプロジェクトチームのリーダーとしても活躍しています。

吉田
メンバーの強みを知るために、どのような施策を打たれたのでしょうか?


ストレングスファインダー®を活用しました。
2021年の年明けからストレングスファインダー®を用いて全員の強みを見える化し、データベースに入れ、全員でシェアしました。
※ストレングスファインダー®とは、アメリカのギャラップ社が開発した人の強みを診断するツールです。

吉田
欧米、特にアメリカ系企業ではストレングスファインダー®を活用してプロジェクトに必要な人財を確保するということは聞きますが、一方で日本企業では、適材適所を実現するためにこうしたツールを導入するケース、うまく活用しているケースはまだまだ少ないという肌感覚があります。
知ったきっかけや、過去に経験などがありましたら教えていただけますか?


おっしゃる通り外資系企業での運用事例がきっかけでした。そこで、以前担当していたサプライチェーンチームでストレングスファインダー®を活用しました。すると、日本人・中国人・インド人問わずメンバー全員が非常に喜び、反響が大変良く、お互いの強みを知ることで見え方が変わり、一気にチームワークが良くなりました。その経験から、現部門メンバーにも同様の施策を打つことにしました。

久保田
全員で情報を共有することもポイントですね。


データベースでの共有に加え、一人ひとりが部門全員の前で自分の強みを発表しました。1回に2~3人の発表に限られたため約3か月という時間は要しましたが、実施した意義は大きかったと思います。

吉田
正に多様性ですね。他者理解によって、相手を許容できる受け皿が広がりますよね。


聴いているメンバーは、各人の強みを承認・称賛し、その場でフィードバックしましたね。

吉田
皆さんにはどのような強みがおありだったのですか?

青山
私は「慎重さ」と、困ったことがあった時にその人を助け元の状態に戻す「回復思考」、それらの強みが言及のあった”改善活動”に活かされていると思います。

丹治
私は「責任感」「公平性」、また「慎重さ」もありました。


人の強みを知ることは、人と人との組み合わせにも有用です。
例えば私の強みは新しい事へのチャレンジですが、青山の「慎重さ」という強みと組み合わせることで見えない部分が見えてきます。こうした仕組みづくりに役立ちます。
丹治は人との関りに非常に秀でています。そこでCPPの勉強のリーダーに抜擢しました。今回その強みを存分に発揮し、全員合格という結果をもたらしてくれました。丹治がリーダーでなかったら全員合格はなかったでしょう。

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